久しぶりの晴天の下、15名の参加者で第4日曜日の定例活動が行われた。作業小屋下にキンランが咲いていた。
21班6名は菌打ちした榾木の本伏せを行った。下の渓流脇にある竹(約6m)を切り出し、榾木を受ける梁として左右に杭を打って固定した。シイタケの令和6年分が36本、6年以前のものが87本、ナメコ菌を10本、整理して本伏せした。班5名は落ち葉溜め奥の斜面にある高木のコナラ(推定25m)の梢に引っかかっている枝を取り除く作業をした。まずチェーンソーでコナラまでの雑木を整理した。次に根本からおもりのついた細いロープを投げて引っかかっている枝に引っ掛けて枝を落とそうとした。何度やっても枝に届かず、斜面の下からもトライしたが届かず、この方式は断念した。コナラに巻き付いていた太い蔦を切断して自然の力で落ちるのを待つことにした。3班は倉庫の整理で写真のベルトカッター、ルーター、グラインダー、簡易テント等を処分することにした。午後は総会があるため作業は午前中で終了した。
10年前の実施を復活して3回目となる植生調査です。今回は12名の参加とわりと盛況でした。そのため、植生調査2班、毎木調査1班の3班体制ですすめました。10年前に設定されていたコドラート(10mx10mの区画)を再現したA1、A4、A7の三区画に加え、今回はA11で尾根線上の新コドラートを調査。さらにはフィールド最深部のA14の東向き斜面にも新規コドラートを設定しました。
植生調査の1、2班は、各班二つずつのコドラートを受け持ち、高木層、亜高木層、低木層、草本層のそれぞれにある植物種を網羅的にリストアップします。苦労が多いのはやはり高さ1m以下の草本層にある実生のいろいろ。よく知っているはずのエゴノキやヤマザクラなども稚樹のうちはなかなかすぐにはわからず、ベテランに聞きながら、なかなか苦労します。トウゲシバ、マツブサなどは健在。下層が乏しい尾根筋では、1cmくらいの実生も貴重品。A1:77種、A4:70種、A7:45種、A11:38種を確認しました。昨年同時期の調査と比べ草本層にはやはり増減が見られます。
依然として、手探り状態での試行ではありますが、ともかくも、普段の施業とは一味も二味も違う視点と感覚でお日の森のフィールドに向き合い、親しむことができるいい機会になっていると思います。次回10月12日(土)を予定。ぜひご参加を!