定例作業報告
9月になっても猛暑が続き、最高気温33℃の中、5名が参加しました。
東西道の入口から粗朶柵、道の横木をチェックしながら進み、⑪から⑫のあたりで、除伐材で杭を作り(写真[上])、粗朶柵を補修しました。路肩が大きく崩れた箇所には、中村林地から7mのヒノキを運び出し、何度も方向を変えながら据え置きました。仕上げは次回ということで午前の作業は終了。
午後は、最近の豪雨で民家の方に雨水が流れる被害があったので、お稲荷さんの前を横切るように止水板を設置しました。今までも何度か設置していますが、豪雨の度に点検が必要なようです。山の神広場も階段近くに雨が溜まって、敷いていたヒノキのチップが周囲に寄せられた状態になっていました。ここも水が溜まらないように、溝を作って下方に流れるように修理しました。
林内は、鬱蒼として直射日光が当たらないまでも、湿気やヤブ蚊が多く、体力を消耗しました。熱中症になる前に、少し早めに作業を終えました。
A1地区(入口付近)の草刈りと整理
秋風も吹く気配はありながら、低くなってきた陽ざしはかえってきつく、日なたでは3分もいれば汗だく。作業小屋まで到達するだけで一苦労です。気候変動を実感。
1ヵ月ぶりの作業再開に6名の参加。今日は、夏の間に草むしてきたフィールドの入り口(A1)付近をこざっぱりと整えるお仕事、まあ玄関掃除です。まずはここ数ヵ月間の除伐作業などでたまり、ばらばらに仮置きしてあった大小の枝などをかき集め、谷筋の一カ所に集約しました。結構な物量です。すっきりした林床にはタマゴダケがちらほら。バター炒めがおいしいとか。
充分すぎる休憩の後、草刈りに取りかかります。大鎌を振るたびに汗が飛び散り、刈払機の振動には、熱した脳みそがヒクヒク。自然観察会や植生調査だったなら、じっくり愛でられるはずのキンミズヒキやキツネノマゴなど可憐な花々もこの際犠牲に。ごめんね。大きな袋に何杯分もの草を刈り取り、玄関先はすっきり。わたしらはヘロヘロ。
昼食後はもう無理とばかり、そそくさと後片付けをすませ、早々に退散です。いい汗かいたけど、いい加減に涼しくなってほしいね。
ヒノキの伐倒と草刈り
センサーカメラ設置
どうしようもない猛暑の中、8月の夏休み前最後の作業とあってか、殊勝な会員9人が参加です。7月13日には1名だったファン付きベスト使用者は、2名に増加。うらやましい~・・・
午前中は2班に分かれての作業でした。
まず、1班は、橋の修復用材を補充するためヒノキを一本伐倒しました。伐倒前に樹冠を見ると、複数の枝が絡み合い、上の方で掛かり木となりスムーズに幹が倒れないのではと心配でしたが、そこは各自の経験と野生の勘でクリア。断面は、斜面方向にかなり長い楕円形でした。急斜面での枝払いと玉切りは、普段ならそれほどでもない作業なのに、かなりタフなものになりました。みな暑さと湿気にやられ、ちょっと切っては一息の繰り返しでした。
2班は、入り口付近を中心に草刈りをしました。まさに草刈無間地獄。でも、ここで気張らないと、8月の夏休み中に手が付けられない恐ろしい状態になってしまうのです。刈払機と手鎌で休み休み作業し、見違えるほどに美しくなりました。
昼食時には氷で体を冷やし、息を整えます。熱中症警戒アラート寸前ですが、じっとしていれば木陰はなかなか快適でもあります。
午後の作業は控え、フィールド内のあちらこちらにセンサーカメラを設置しました。前年は多くの動物たちの親子が見られましたが、今年はどうでしょうか。
湿度の高い猛暑の一日でしたが、ヒヤリハット、熱中症もなく無事終了しました。
梅雨明け間近ですが、直前までの雨で地面は滑り、下草は露を帯びています。予報では気温30℃位で、蒸し暑さが心配される中、2班9名で作業をスタートしました。
1班は、駒木野東西道の西寄り部分の道と粗朶柵の補修。細いアラカシを除伐して杭にし、枝は粗朶に用いました。午後からは数日前に伐倒したスギをチェーンソー製材機で試し切り。後日、橋の補修に使う予定です。
2班は、翌週の夏休み親子森林体験イベントに備え、ルートの下見と草刈、道の補修をしました。一面フユイチゴや雑草が繁っている場所があり、刈り払い機で一掃。このほか、崩れた路肩の補修も行いました。
林内は思いのほか涼しい風が吹いていて、心配された熱中症になるメンバーもいませんでした。
作業の合い間に、タマゴタケ(写真上)などのキノコ類、美しいムラサキシジミ(写真左)にも会えて、疲れも忘れる1日でした。
今年の梅雨は、豪雨か猛暑だということで、今日はどっちか?暑いです。ついに登場したファン付きのベスト!! これは想像以上に有効だ。これから夏の作業には常識化するかもです。
さて、当日は8名の参加。一昨年から懸案だった橋の補修がいよいよ本格化し始めました。材料のヒノキはほぼ伐倒完了し、現場に待機中なのですが、どうやって運ぶのか、どうやって材にするのか、それが問題でした。
解決策を提示したのは代表者です。
まず製材について、たゆみない研究と実験の結果、ヒノキの丸太から4.5cm厚の板を切り出す術を確立しました。市販の器具に色々手を加えたものにチェーンソーを固定し、丸太を縦に切っていきます。テーブル材にしてもいいようなヒノキの無垢板ができあがりました。
しばし試行した後、丸太のある現場に移動し製材を続けた結果、かなりの数のヒノキ板(200x1200x45mm)を準備できました。仕掛けは結構安定していて、誰がやっても割にうまくできます。これが橋の踏み板になるとは、なんとも贅沢な橋ですね。
数日前の雨で根を流されたと思われるスギの枯損木が沢沿いの道を塞いでいましたので、急遽別班2名で処理しました。
午後は短時間の作業後、熱中症を警戒し、早めに撤収しました。
ブルーベリーが実をつけ始めました。次回イベントのお楽しみになるかな。
真夏日が予想される中11名が参加です。体験参加1名来られました。ここのところ新規参加の方が多く、喜ばしい限りです。
1班は、まだまだ終わらぬ果てしないA1エリア草刈。この日は比較的緩い斜面で行いましたが、はびこりまくるササやツルの勢いにはいつもながら驚かされます。
休憩時間にはカマ研ぎの実習で盛り上がり、なぜやらついでに包丁を研いでいる人もいます。
アサギマダラかも
2班は、沢向こうの林地で、6月8日のチェーンソー講習で伐り置かれていたままのスギ二本を玉切りしては沢から引き上げる苦行です。沢筋には石がゴロゴロ、注意していても玉切りでチェーンソーをあててしまい、せっかく頑張って研いできた一台は沈没。
それでも3倍力システムを使い、なんとか作業道まで全部の材を持ち上げ、整理することができました。
その後、息つく暇もなく橋補修用の30cm径のヒノキ伐倒。斜面で足元が良くありませんでしたが、なんとか完了。枝が一方方向だけに出ており、それを伐倒方向としたところズドンです。重心が重要ですね。午後、次回の高尾保育園イベントスタッフが別班となってコース確認と打ち合わせ。今年はどんな園児がやってくるのかな。楽しみ&恐怖。
20℃を超える暖かい日でしたが、曇りがちで湿度も高くなく、作業に適する日和でした。
12名参加で、3班に分かれ、草刈りと、低灌木除伐と、来るチェーンソー講習会に向けての準備とを行いました。
1班の4名は、A1地区で草刈りを行いました。入口付近の斜面では、手鎌を用い、平坦な場所では、草刈り機を用いて作業しました。急斜面の作業については、作業ロープ+プールジック結び+チェストハーネスを着用したこともあり、作業が比較的はかどりました。
2班の4名は、A4地区で、低灌木その他の除伐や枝払いを行って、日差しの差し込みが良好になるようにしました。併せて、低灌木等の周辺で手鎌による草刈りや、以前植樹してあった幼木についてツボ刈りを行いました。
3班等の4名は、午前中、落下した大きな枯れ枝を処理し、チェーンソー講習会用の檜材を用意し広場まで運びました。午後は、A8地区で、伐倒の練習用として、枯れ気味のスギ6本を剪定しました。道具小屋周辺で手鎌による草刈りも行いました。
1班で、作業中1名が転倒する“ヒヤリハット”がありましたが、ロープがあったので無事でした。
体験参加者2名を含めて8名が参加して行われた。
草刈り前に全員に草刈鎌の研ぎ方の指導があり、その後、1班は5名でA1付近の草刈りを行った。夏に向けて草が盛んに繁茂してくることから今日が草刈り第一弾となる。A1入口の通路は刈払い機で斜面は草刈鎌および大鎌で刈っていった。体験参加者ガイダンスの終了したメンバーが合流して草刈りを続けた。入り口部分終了後、植栽地に移動し植栽樹木の周辺の草刈りを鎌で行った。体験参加者の方は初めての参加でありながら精力的に草刈りを行っていた。昼食後、植栽地の開けた部分の草刈りを刈払い機で行い、他のメンバーはブルーベリー植栽地に移動しブルーベリー周辺と斜面の草刈りを行った。
2班は体験参加者2名のガイダンスで鋸の安全な使い方など道具の基本的な使い方、安全注意を行い終了後1班に合流し草刈りを行った。
連休疲れなのか、少人数の5名で今年度初めての駒木野定例作業を行った。最初に階段の横木の修理、今後の為に倍力システムの使い方を教わった。今回は、駒木野国有林南東部、作業道の南斜面の除伐を行った。アラカシを始め、切り株から萌芽しヤブのような状態で暗くなっていた。
民有地との境界まで下った時、四方に枝を伸ばしたアラカシの大木の枝が折れ、畑に通じる道の上にぶら下がっていた。チェーンソーで切り分けた後、皆で処理をした。折れた枝が蔓に絡まれて、上方に引っかかっていることも多く、枯損木の処理にチルホールを使うこともあった。除伐後は、日が入り大分明るい斜面になった。マルバウツギやミズキの白い花が見頃で、真っ青な空が眩しい初夏の陽気だった。
久しぶりの晴天の下、15名の参加者で第4日曜日の定例活動が行われた。作業小屋下にキンランが咲いていた。
1班6名は菌打ちした榾木の本伏せを行った。下の渓流脇にある竹(約6m)を切り出し、榾木を受ける梁として左右に杭を打って固定した。シイタケの令和6年分が36本、6年以前のものが87本、ナメコ菌を10本、整理して本伏せした。2班5名は落ち葉溜め奥の斜面にある高木のコナラ(推定25m)の梢に引っかかっている枝を取り除く作業をした。まずチェーンソーでコナラまでの雑木を整理した。次に根本からおもりのついた細いロープを投げて引っかかっている枝に引っ掛けて枝を落とそうとした。何度やっても枝に届かず、斜面の下からもトライしたが届かず、この方式は断念した。コナラに巻き付いていた太い蔦を切断して自然の力で落ちるのを待つことにした。3班は倉庫の整理で写真のベルトカッター、ルーター、グラインダー、簡易テント等を処分することにした。午後は総会があるため作業は午前中で終了した。
10年前の実施を復活して3回目となる植生調査です。今回は12名の参加とわりと盛況でした。そのため、植生調査2班、毎木調査1班の3班体制ですすめました。10年前に設定されていたコドラート(10mx10mの区画)を再現したA1、A4、A7の三区画に加え、今回はA11で尾根線上の新コドラートを調査。さらにはフィールド最深部のA14の東向き斜面にも新規コドラートを設定しました。
植生調査の1、2班は、各班二つずつのコドラートを受け持ち、高木層、亜高木層、低木層、草本層のそれぞれにある植物種を網羅的にリストアップします。苦労が多いのはやはり高さ1m以下の草本層にある実生のいろいろ。よく知っているはずのエゴノキやヤマザクラなども稚樹のうちはなかなかすぐにはわからず、ベテランに聞きながら、なかなか苦労します。トウゲシバ、マツブサなどは健在。下層が乏しい尾根筋では、1cmくらいの実生も貴重品。A1:77種、A4:70種、A7:45種、A11:38種を確認しました。昨年同時期の調査と比べ草本層にはやはり増減が見られます。
依然として、手探り状態での試行ではありますが、ともかくも、普段の施業とは一味も二味も違う視点と感覚でお日の森のフィールドに向き合い、親しむことができるいい機会になっていると思います。次回10月12日(土)を予定。ぜひご参加を!